愛犬に輸血が必要になった時するべきことは?

犬と獣医 ひとりごと
この記事は約9分で読めます。

みなさんは輸血をしたことはありますか?献血はどうでしょう?
人間だと輸血が必要な時、みなさんの善意の献血によって集められた血液は日本赤十字社の各地の血液センターで保管され、いつでも必要な時供給できるよう24時間体制で管理されています。

では、わんこの場合はどうでしょう?
わんこには人間のような一括で血液を保管しているような血液センターはありません(早くちゃんと整備されてほしいですね)。なので、基本的にわんこの飼い主さんがなんとかするしかないのが現状です。治療する病院に血液製剤を保管していたり、供血犬登録をしてくれている犬がいたりする場合は運よく飼い主さんがなんとかしなくても輸血してもらえるかもしれませんが、常に供給不足ぎみなので万が一自分の愛犬に輸血が必要になった場合自分でなんとかする(供血してくれるわんこを見つける)しかないと思っていた方がいいと思います。

愛犬に輸血が必要になる場合、のんびりしている時間がない場合がほとんどです。1分でも1秒でも早く輸血するべき状況で、治療する病院に充分な血液製剤がなかったり供血してくれるドナー犬がいなかったりした時、どうするべきかをご紹介します。いざという時に慌てないためにも参考にしていただければと思います。

愛犬の血液型って知ってる?

日本人は自分の血液型を知らない人のほうが少ないのではないでしょうか?(アメリカ人は知らない人が結構います)。ちなみに私の血液型はB型 Rh+です。

では愛犬の血液型は?
血液検査は健康診断などで頻繁にしていても自分の愛犬の血液型ってわかりますか?
わんこの血液型は13種類以上あるといわれています。輸血の際、重要なのはDEA1.1の判定で、それで血液の適合性をみます(他にも適合性をみますがキモはこれらしい)。
DEA1.1が陽性(+)の子は陽性(+)の子からでも陰性(−)の子からでも輸血できますが、陰性(−)の子は陰性(−)の子からしか輸血できません。陰性(−)の子の数の方が圧倒的に少数だそうです。

血液型は動物病院で7,000円程度(病院により異なる)で調べられるようですが、輸血が必要と判断された時点で調べてもらえるのであらかじめ調べておく必要はないと思うとぱちぱふのかかりつけ獣医師は言っていましたので知っておく必要は特になさそうです。(2022年4月15日以前、ぱちぱふ主こと私めぐは愛犬の血液型は知っておいた方がいいんでね?ということを書きましたが知ってて損はないけどそこまでしなくて大丈夫という意見に落ち着きましたので記事を修正させていただきました)

掲示板に投稿しよう!

TwitterなどのSNSと連携している掲示板があります。そちらに必要事項を登録するとそこのウェブサイトに載るだけではなくその投稿がTwitterなどにツイートされますので時間短縮にもなります。そしてこちらのTwitterの拡散力は一般の人が拡散するよりもありますので一刻を争うときであったとしても必要事項を登録する価値はあります!!

SNSで拡散しよう!

Twitter、Instagram、Facebookなど今やSNSで拡散は当たり前です。うまく拡散の波に乗ればバズって数百どころか数千のリツイート、いいねで不特定多数の目に留まることになると思います。それだけチャンスが広がりますが、愛犬家以外の目にも留まることになるでしょう。その際、いかに個人情報を最小限にしつつ、必要な情報を載せるかがカギとなると思います。

私もよく「愛犬が危険な状況です、供血の協力お願いします」というポストを見ますが、都道府県すら書いていないことがあります。コメント欄をみると「何県ですか?」「どこになりますか?」という質問がたくさん来ていたりします。ひとつひとつにどこどこですと返信するなんて時間の無駄じゃないですか?近場で病院に来てもらえるドナー犬の飼い主さんにピンポイントでリーチできるように、都道府県と市区町村は必ず記載しましょう

病院によって(もしくは輸血の目的によって)供血ドナーになれるわんこの条件が異なります。病院で指定されたドナー犬の条件も必ず併せて載せておきましょう。先に条件を載せておけばやりとりをして初めて条件が合わなかったという時間の無駄を省くことができます。時間との闘いになるので可能な限り無駄なやりとりが発生しないようにしましょう

ドナー犬候補の飼い主さんが最初にコメントではなくダイレクトメッセージで連絡がとれるようにSNSのダイレクトメッセージは解放しておきましょう。スマホの番号や氏名などの個人情報はSNSのポストには載せず、必ずダイレクトメッセージ内でドナー犬候補の飼い主さんに直接教えてください。また、タイムリーにみられるように通知もとっておきましょう。せっかくメッセージをくれていたのに気が付くのが遅れたなんてことになったら後悔してもしきれないですよね!

善意で見ず知らずの方の助けになろうという優しい方からの連絡です。放置するようなことにならないように気を付けましょう。

普段からSNSの供血窓口のアカウントをおさえておこう!

これは私がいざという時に拡散をお願いしようと思っている供血関連のアカウントになります。フォローするなりブックマークするなりしておかれるといいかと思います。供血窓口のアカウントはあくまでも協力してくれる飼い主様とそれを必要としている飼い主様をつなぐ場となっているだけなので万が一トラブルなどが起きた場合は必ず当事者間で解決してください。利用する前にそれぞれのアカウントで利用上の注意などは必ず目を通してからご利用ください

Twitter

  1. まず自分のアカウントで供血ドナー犬募集のツイートをする(都道府県名・市区町村・ドナーの条件を忘れずに!)
  2. @maigo_dog_(NPO法人❤️迷子犬の掲示板 (ボランティア団体)❤️MGD❤️フォローお願いします❤️)に供血ドナー犬募集のリツイート要請をダイレクトメッセージで送るとこちらの供血犬用のグループツイッターアカウントにてリツイートしてもらえます。

Instagram

  1. まず自分のアカウントで供血ドナー犬募集の投稿をする(都道府県名・市区町村・ドナーの条件を忘れずに!)
  2. @maigo_dog(NPO法人❤️迷子犬の掲示板)に供血ドナー犬募集のリポスト要請をダイレクトメッセージで送るとこちらの供血犬用のグループインスタアカウントにてリポストしてもらえます。

Facebook

ダメ元で警察犬訓練所に連絡してみる!

警察犬

住んでいる自治体によって対応は異なると思うのですが、先日、Twitterで警察犬訓練所(警察犬学校)に連絡をしたら供血ドナー犬を連れてきてくれたというツイートを読みました。供血はしてくれる犬にも負担がかかりますこちらに公益社団法人日本警察犬協会の全国公認訓練所一覧がありますので、断られても仕方がないという気持ちで、ダメ元でお近くの警察犬訓練所に連絡してみるのも手かもしれません。

愛犬の一大事ですので断られたら気が動転するのも理解しますが、全国一律で協力しないようになったということにならないよう、くれぐれも断られたからと言ってキレたり失礼な態度だけは取らないでいただけると幸いです。

ダメ元で保護犬施施設に連絡してみる!

こちらも保護犬施設(愛護センターや保護犬カフェなど)に連絡をしてみたら供血ドナーになってくれるわんちゃんを派遣してくれたというツイートを読んだことがあります。藁にもすがる思いだと思いますので、こちらもダメ元でお近くの動物愛護センターや保護犬カフェなどに連絡してみてください。こちらもボランティアさんで運営されていたりするので病院に連れていく人手がないなどの理由で断られてしまうかもしれませんが、どうかそこは断られてもキレたり失礼な態度はとらないでいただけますよう切にお願い申し上げます。

供血犬募集の投稿についたコメントをチェックしておく!

私は自分が住んでいる地域の供血犬募集の投稿をみたら、リツイートやリポストをしてからコメントで協力しますと言っているアカウントを控えるために必ずコメント欄をチェックします。もし、ぱちぱふに輸血が必要になった時、個人でダイレクトメッセージを送ってお願いしてみようと思っています。大型犬の飼い主さんのアカウントが多いので、お願いしてみたわんこが難しくても大型犬のSNSネットワークに拡散してくださる可能性もあると思っています。SNSは小型犬のアカウント同士でフォローフォロワーになってることが多いので、大型犬の飼い主さんのアカウントに拡散してくださるだけでもとてもありがたいと思っています。

こちらもあくまでも善意でしてくださったり、こちらはお願いする立場ですので、いいお返事をいただけなくてもくれぐれもキレたり失礼な態度をとらないでいただけると幸いです。

まとめ

いざ自分の愛犬に輸血が必要になった際は、必要最低限の個人情報とともに無駄なやり取りを避けるため、都道府県名、市区町村を記載した投稿をSNSにし、拡散してくれるアカウントにリツイート(リポスト)の依頼をダイレクトメッセージで速やかに送りましょう。協力者からの連絡用にダイレクトメッセージは解放し、タイムリーに返信ができるよう通知は取っておきましょう

あくまでもダメ元で断られること前提で警察犬訓練所やお近くの保護犬施設、以前供血犬募集の投稿にコメントをつけてくれたアカウントに協力をお願いしてみましょう。だたし断られたからと言って間違ってもキレたり失礼な態度はとらないようにしましょう。

愛犬に輸血が必要になるような状況にならないことを願っていますが、こればかりはわかりません。いざという時にパニックにならず冷静にやるべきことをやって少しでも早く愛犬に輸血ができる状況を作りましょう!

ぱちぱふ主<br>めぐ
ぱちぱふ主
めぐ

もし、TwitterやInstagramなどで供血犬を募集している人を見かけたら、お手数ですがこちらのページをどうぞその方に教えてあげてください!よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました